M1グランプリ感想2

阪本一史

2008年12月26日 15:09




先日行われたM1グランプリの優勝者のNON STYLEはスピードがあってうまいと思ったのですが、ネタの内容はベタでしたね。これはNON STYLEの戦略だったようです。緊張した緊迫感のある会場では短いスパンでたくさんの笑いが起こるほうが有利なようですね。緊張した雰囲気の中ではみんなが早く笑って緊張をときたいと思っているのか、フリの長い漫才では不利なようです。笑いにはシュールな引きの芸とベタな押しの芸がありますが、シュールな笑いだとツッコミの説明がなければ意味がわからないし、これはどんな意味だろうと思わせる間があるのでどうしてもゆっくりとしたテンポになります。典型的なのがダウンタウンの笑い。それに対し、ベタな笑いは意味が明確でわかりやすく、ボケた段階で意味がわかり、ツッコミのセリフも短くてすむので早いテンポで漫才を進めることができます。よって4分間の中にたくさんのボケを仕込むことがことができ笑いも連続して起こります。NON STYLEは早くからM1グランプリの勝利の方程式を導き出し、M1向けの漫才を仕上げていったそうです。逆にナイツはM1向けの漫才をすることを最後まで拒んだそうで、もしM1向けの漫才を来年やったら、あれだけの腕の持ち主ですから優勝できると思います。オードリーはそのキャラクターが一般視聴者にはプラスに働いて1番おもしろかったという声が多かったですが、キャラ芸の色が濃く、プロの審査員には逆にそのキャラクターがマイナスに作用したようですね。今後このキャラクターをどのように変えていくのか楽しみです。
NON STYLE大阪のブログ村がある中津出身です。がんばってほしいです。

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